Ustream Encoder Box ハード編

エンコーダ専用Box PCによるUstreamライブ運用の目処がついたので、詳細を記録しておきます。

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  • Ustream.tv用エンコーダに機能を特化したBox PCによるオペレーションフリーなエンコーダの製作
  • エンコーダBox PC
    • 電源、ネットワーク(DHCP)、DVカメラを繋ぎ、電源を入れるだけでUstream.tvへ自動的に送信を開始する専用Box PC
    • 送信先設定は原則プリセットの1カ所 (1チャンネル) のみ(変更は可能)
    • インターネットへの公開制御、アーカイブの記録、モニター等は、別PCのブラウザ画面で集中制御を行う(Box PC側でも可能)
    • H.264、480×360 29.97fps対応(負荷的に問題なし)
    • DV(1394)入力はオンボード1系統
    • Box PC側の操作は電源ボタンのみ (オプションのUSBボタン>未開発)
    • DVストリームの中断に対応(自動的に送信を復帰)←これ重要
    • Box PCの休止状態に対応(自動的に送信を復帰)←これ重要
    • VNCによる遠隔設定も可能
    • SSHによるコマンドライン
    • エンコーダBoxはエンコードしか行わない

この仕様で実際のマシンを2セット製作しました。

  • ベースハード
    • Shuttle XPC X100
      • Core 2 Duo T7400 (2.16GHz)
      • 1GB メモリ(PC2-5300 DDR2 SODIMM 最大2GB)
      • Windows XP Pro SP3
      • IEEE1394 (6Pin内蔵)
      • ACアダプタ

中古品しかありませんが結構安く(3万円弱)手に入ります。また意外に不人気なのか現在でも入手性は良い方です。サイズが若干大きめ(A4サイズ、2台並べると1Uラックサイズ)ですがこの性能・構成でこの価格なら用途的にはベストチョイスでしょう。なおX200という後継機もありますがIEEE1394が省略されているので、エンコーダ用途には使えません。

あと、今回は使用しませんが、内部にUSBドングルを付けるスペースとPCI Express mini Cardのフルサイズスペースとアンテナが実装されており、内蔵無線LANやBluetooth対応も可能となっています。

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これ以外のマシンだと、大きくなってしまうか、高くなってしまうか、IEEE1394が付けられないか等問題があり、 いっそMac miniを使ってしまったほうが良くなります。(値段2倍ですが)

AOpenのMac miniもどき系も(1394があるモデルは)いいのですが、伝統的に放熱が心配なのと、それなりに人気なのか入手性がとても悪いです。

デザイン的に(Mac miniとかより)無骨なのでカメラ機材として惜しげも無く使用できる点も評価が高いです。

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写真は設定中の物で、ディスプレイ・キーボード・マウスなどが繋がっていて、また、コマンドラインから手動でエンコーダを立ち上げていますが、実運用ではヘッドレスで完全ノータッチで動きます。

ソフト周りに関しては別途書きますが、カメラマンはPCであることを意識する必要は全くありません。DVケーブルでカメラと繋ぎ、電源スイッチを押すだけです。(ネットワークは繋ぐ必要がありますが・・・)終了時も電源スイッチを押すだけでいいです。(カメラを切る・DVケーブルを抜く等でも止まりますが、当然電源は落ちません。)

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“Ustream Encoder Box ハード編”への トラックバック ( 1 )

  1. ustream準備 その弐 | YALDさんの トラックバック

    [...] 機種の選定にあたっては こちらを参考にさせて頂きました。 [...]

“Ustream Encoder Box ハード編”への コメント ( 1 )

  1. 香月正夫さんの コメント

    FMLEのコマンドラインでの自動化など大変参考になりました。先日私もminiITXのボードにVIEWCASTのボードを組み込んだUST専用PCを組んだばかりです。素晴しい情報ありがとうございました。

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