ツイキャス+CamTwistのクロップ量

iPhone動画配信のダークホース的な存在のツイキャスことTwitcastingがPC (Macも含む) からの配信に対応しました。

main-logo.jpg

仕組み的にはUstream Bradcasterと同様にFlashベースで、Flash Playerの使用できるデバイスやコーデックのみが利用できます (つまりH.264+AACとかはできない)。

これに伴い、仮想カメラのCamTwistやManyCamを介在した画造りが可能になり、いろいろな効果が使用できるようになりました。

しかしツイキャスがローレゾの16:9配信なため、供給される映像ソースによってどのような切り取り (クロップ) が行われるのか不明だったため、CamTwistを例に調査を行ってみました。

※この記事の短縮URL→ http://bit.ly/ee0TbM

本題に入る前に、現時点 (2010/12/13) でMac OS X (たぶん10.6の固有問題) に限り、最新版のFlash Playerとの組み合わせで「ツイキャス・ライブ for PC (α版)」の動作に不具合が出ます。Adobe Flash Player設定でカメラやマイクが選択できないなどの不具合です。

不具合のあるバージョン:Flash Player 10 - 10_1_102_64
不具合情報のソース:
[#FP-5730] Webcam (isight) support on OS X 10.6 is broken by version 10.1.102.64 and later - Adobe Bug System
http://bugs.adobe.com/jira/browse/FP-5730

今のところFlash Playerのバージョンダウンを行うしか方法が無いようです。
→方法は別記事にまとめました

バージョンが上記に相当する場合「ツイキャス・ライブ for PC」が使用できないので対策が必要です。

Flash Player のバージョンテスト
http://www.adobe.com/jp/support/flashplayer/ts/documents/tn_15507.htm



本題のツイキャス+CamTwistでのクロップ量のお話です。結論を先に述べておきますと「ツイキャス・ライブ for PC」はCamTwist の出力解像度ではなく、出力アスペクト比によってクロップの方法を変えています。「ツイキャス・ライブ for PC」向けではCamTwistを任意の4:3解像度に設定するのがベターな方法です。以下は実際にCamTwistの出力を「ツイキャス・ライブ for PC」に接続した物です。TwitpicCamTwist側が4:3の場合は上下がクロップされるだけで、左右はソースの幅がそのまま使用されます。一方、CamTwistの出力を16:9に設定してしまうと、予想に反して上下左右をクロップ (各12.5%) されてしまい、ソースの一部 (75%) しかツイキャス側に流れません。

Twitpic

このためCamTwist側で16:9で絵造りをしても、全体を見せることができません。特別な意図が無い限りツイキャス用の設定では、上下がクロップされることを前提に4:3でCamTwistを設定した方がよいでしょう。

なお、出力サイズ=(多分) 表示サイズはどの場合でも 480 x 270 の16:9のようです。

Ustreamとサイマル (同時) 配信を行いたいなど特殊な状況の場合は、

  • CamTwistの出力を 640 x 480 に設定
  • 画面の上下を中心部の 75% のエリアで構成
  • ツイキャス側はそのまま配信 (上下がクロップされ 480 x 270 で配信)
  • FMLEの入力を 640 x 480 に設定
  • FMLEを使用し上下を12.5% (60pix) ずつクロップ
  • FMLEの出力を 640 x 360 に設定

この場合CamTwistのレイヤーに上下12.5%分のマスクを設定しておいた方が、カメラのフレーミングなどで失敗が避けられます。

トラックバックURL: http://meteor.blog.avis.jp/archives/198/trackback

コメント

(必須)

(必須)
(メールアドレスは公開されません)