SONY新型カメラ発表

PMW-EX3放送および業務用の話題。
SONYがNAB2008に合わせてXDCAM EXシリーズに新型カメラを追加した。販売は夏から。

PMW-EX3 | 商品情報 | XDCAM EX | 映像制作機材 | 放送・業務用 | ソニー
http://www.sony.jp/products/Professional/xdcamex/products/pmw_ex3/index.html

現在販売中のEX-1と比べると一番の違いは「レンズ交換式」「Progressive(24P/30P)記録対応」「GenLock対応」「CCUリモート対応」と言った感じで、マルチカメラでの運用や映画制作での使用を意識した設計となっている。またどことなくCanonを意識した(パクった?)セミショルダータイプのデザインとなっている。

予定価格は13,000$ underなので日本では156万円ぐらいか(SONYレート)?

XDCAMは元々Blu-ray Disc(BD)(注:Blue-rayではない)にMPEG-2記録(DVCAMもある)する放送業務用ビデオシステムだが 、昨年XDCAM-EXとしてメモリカードベース(SxS = ExpressCardベース)のバージョンに派生している。EX-1はSONYとしては初のメモリベースの放送業務用機だったが、性能の割に価格が安かった(それでも84万円〜/7,000$〜)ため。ローエンド業務用やハイエンドアマチュア(所謂千爺)などもターゲットとした商品となっている。

実際問題として放送局用には既にHDCAMがあり、業務用途でもXDCAMの需要は微妙なところがあるが、 XDCAM-EXはSxSメモリのランニングコストがあまりに(まだ)高いため、中小のプロダクションでは導入に難があるとも言われている。しかし個人ベースに近いプロダクションや映像制作者(映像作家)はランニングコストよりも、投資に対するクォリティの高さの方が重要なため、意外にそちらの市場の方が伸びる可能性が高い。

家庭用では(放送用でもそうなのだが・・)不要なフルHD仕様(1920 x 1080)の記録ができるカメラとして差別化を図るにはいい仕様なのであるが、放送局それも特に日本の放送局に対しては微妙な選択肢となる。地デジ対応で既にHDCAMを持っているような局にはあまり意味が無いし(小型カメラが必要なら需要はある)、HDCAMを買えないような局(ケーブル局ぐらいしかないが)ではHDVにいいレンズを組み合わせた方が最終的な品質は高くなる。無理をしてHDCAMやXDCAM-EXを導入してもオーバー・クォリティとなってしまう。

県内でもLCVはHDCAMを導入済みであるが、あそこは「御柱祭」や「諏訪湖花火大会」があるため、映像アーカイブ作成用として非常に有意義な投資と言えるが、他の地域ではそこまでの素材が見当たらないのが現状で、制作した番組を二次利用して販売できる可能性が非常に低い。

しかしケーブル局もそう遠くない将来HD(ハイビジョン)制作に切り替えて行く必要があるのだが、 前段階での編集のノンリニア化もまだな状態な局は、移行時にかなりの苦労と投資を必要とすることになる。メーカー(某S社?)に騙されて高い物を買い続けるというのも良くあるパターンだが、現在メインのSD(非ハイビジョン)制作のラインをHD対応にするのは、ソフトウェアベースの編集に切り替えてしまう方が遥かに簡単である。そのあたりの戦略が必要とされているが制作現場は意外に保守的でもあるので、きちんと技術トレンドと制作フローのバランスを考えた計画が必要とされている。

ちなみに北米では、この種のカメラにシネレンズを組み合わせて、映画制作を行う会社や個人の映像作家が少なからずいるため 、日本ではあまり需要がないEX-3のレンズ交換やプログレッシブ記録は重要な要素となる。逆に放送局や新聞社(最近は多い)が記者に持たせる取材カメラとしてはEX-1の方が汎用性が高い。ランニングコストは高くなるが、メモリベースなので、取材直後にカードを抜いてネットワーク経由でファイル転送で映像を送ることが可能となる。この際の時間(回線で転送できる様になるまでの時間)はリアルタイム以下になるため、ニュースなどの場合重要な要素となる。ただしメモリベースの記録はXDCAM-EXの専売特許ではなく、HDVの最新の機種では標準でメモリー記録ユニットが付属するなどの例がある。

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