LineInのマルチ起動用改造

Macの音声ルーティングソフト「LineIn」。Soundflowerなどと併用されることが多い、とても便利で軽いFreeソフトで、特定のデバイス間でルーティングの変更ができます。

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このアプリはコピーして複数のルーティングを作ることができますが、設定ファイルが共通なままなので、個々のルーティングの設定は保存されず、毎回設定を作り直す必要があります。

これでは不便ですので、以下の改造を施すことで個々のコピーの設定が別々に保存されるようにできます。

(この記事の短縮URL→ http://bit.ly/hTbZFk )

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まず、LineInを複数コピーしてLineIn1、LineIn2、LineIn3・・・などと名前を付けておきます。ついでにラベルで色を変えておくと便利です。このままでも個別にルーティングの設定は可能ですが、設定の保存が相互に上書きしてしまい、最後に閉じたLineInのみしか残りません。

次に、個々のLineInに対して以下の操作を加えます。

なお、この例ではDeveloper Toolsのインストールされた環境で作業していますので、Property List Editor で作業を行って行きます。Developer ToolsはOSのインストールディスクに同梱されていますので、誰でも利用可能ですが、入れていないとテキストエディタなどで編集する必要があります。その場合は編集箇所以外を壊さないように注意が必要です。

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LineIn上で右クリックをし「パッケージの内容を表示」を選びます。

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「Contents」内の info.plist をダブルクリックするとProperty List Editor.app が開きます(Developer Toolsがインストールされている場合。未インストールの場合は巻末の追記を参照してください)。

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Key:Information Property List の Bundle identifier を見ると「com.rogueamoeba.LineIn2」となっているはずです。

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これをダブルクリックし編集状態にし、末尾にA〜Fなどの文字を足します(文字は識別できれば何でも良い)。

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設定を保存しウインドウを閉じます。この作業をコピーしたLineInすべてに(末尾を変えて)施してください。

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この改造を施したLineInは複数立ち上げても、個々の設定とウインドウ位置を別々に保存してくれるようになり、毎回設定しなおす必要がありません。

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実際に設定ファイルの状況をみると上のように個別の設定ファイルが作成されています。(場所は ユーザ>[アカウント名]>ライブラリ>Preferences フォルダ内)


以下はおまけ、LineInの設定例。AU Labを使用するのが前提で、AU Labの入出力デバイスにSoundflower (16ch) を割り当てる場合です。また「サウンド」コンパネの「出力」もSoundflower (16ch) を割り当てます。この設定だとブラウザなどのアプリの音はすべて Soundflower (16ch) の1ch, 2chに割当られます。しかしこのままだとAU Labの出力も Soundflower (16ch) の1ch, 2ch に出すことになり、ループができてしまいます。このため、AU Labの出力割当は13, 14(本線)、15, 16(モニター) となるようにしています。この13, 14(本線)をエンコーダソフトで受けるには、別途 Soundflower (16ch) 13, 14(本線)–> Soundflower (2ch)のルーティングと、Soundflower (16ch) 15, 16(モニター)–>出力デバイスのルーティングが必要です。ここにLineInを使用します。また、入力デバイスを Soundflower (16ch)の3〜8などに割り振るためにもLineInを利用します。TwitpicLineIn1の設定:Soundflower (16ch) to Soundflower (2ch)
本線出力系のルーティングです。TwitpicLineIn1のAdvance設定:Soundflower (16ch) 13, 14 を Soundflower (2ch) 1, 2に明示的に割り振っています(2ch側はDefaultのままでも良い)。TwitpicLineIn2の設定:Soundflower (16ch) to Built-in Output
モニター系のルーティングです。

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LineIn2のAdvance設定:Soundflower (16ch) 15, 16 を Built-in Output 1, 2に明示的に割り振っています(Output側はDefaultのままでも良い)。

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LineIn3の設定:Built-in Input to Soundflower (16ch)
外部入力系のルーティングです。

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LineIn3のAdvance設定: Built-in Input 1, 2 を Soundflower (16ch) 3, 4 に明示的に割り振っています(Input側はDefaultのままでも良い)。

AU Labの設定は別項に掲載予定ですが、入力デバイスのポートが沢山ある場合やエフェクトでAUプラグインを使用したい場合、MIDIなどで制御したい場合など、AU Labが 非常に重要になって来ますが、ルーティングソフトも必須になります。この場合、JackOSXやWiretapを使用すれば自由度の高い設定が可能ですが逆に複雑になりすぎるので、それらを使用しないとするとLineInを多用することになります。その場合このTipsが非常に重要になって来るでしょう。


2011/01/21 追記デベロッパツール未インストールの環境で、info.plist をテキストエディットで編集する場合は、以下の図にあるように

<key>CFBundleIdentifier</key>
<string>com.rogueamoeba.LineIn2</string>

の部分を編集します。

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com.rogueamoeba.LineIn2 → com.rogueamoeba.LineIn2A
など末尾にA〜Zを個々に加えて保存します。

なお末尾に加える文字はかならず別々になるようにしてください。
また、ここに英数字以外を使用しないでください。

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