FMLEのAAC音声のプチプチ現象
FMLE(FlashMediaLiveEncoder)のAAC音声を使用する際に特定の設定をすると「プチプチ」と音声が定期的に途切れ途切れになる現象があると聞き、いろいろパラメータを変えて再現テストを行ったところ一定の法則で現象が再現することが判りました。
どのような設定の際に現象は起きるのでしょうか?
この記事の短縮URL→ http://bit.ly/e3eyEk
まずこの現象は
- AAC音声の時だけ発生する
ということです。MP3音声の場合はいかなる設定でも「プチプチ」現象は発生しません。 従って標準ではAACに対応しないWindows版のFMLEでは通常この問題は関係がありません。(有償版のAACコーデックでは未確認)
また、音声ソースが内蔵マイクでも、Soundflower経由のiTunesでもどれでも発生するということです。
- 音声ソースには関係なく発生する
次に、経験的に自分が通常使っている「比較的高いビットレート」ではこの現象には遭遇したことがありません。これは他の人も同様のようで、経験的に回避策として一定以上のビットレートを推奨しています。
- 高ビットレートでは発生しない
従ってAAC音声のビットレートの選択で設定はできるが「プチプチ」音が途切れて実用にならない下限があるようだということになります。
- 実用できるビットレートの下限がある模様
ここまで来れば後は総当たりで調べるだけです。FMLE 3.2 でH.264 Baseline profileで音声をAACに設定。Sample RateとBit Rateの組み合わせを片っ端から試してみました。なお、一定以上高いビットレートでは発生しないことは最初に確認ができましたので112kbps以上のビットレートのテストは省略しました。
以下がそのテストの結果です。まずステレオ設定の場合です。
このように常用する32kHz, 44.1kHz, 48kHz のSample Rateでは使用できるBit Rateは80kbpsが下限で、それ以下のBit Rateを選択すると音声がプチプチと途切れてしまうということになります。
次ははモノラルの場合です。
こちらはデータ量が半分なのでBit Rateも大体半分+αの辺りで現象が発生します。常用する32kHz, 44.1kHz, 48kHz のSample Rateでは使用できるBit Rateは48kbpsが下限で、それ以下のBit Rateを選択すると音声がプチプチと途切れてしまうということになります。
どちらの場合も更に低い Sample Rateではより低いBit Rateまで使用できますが、下限は存在するので、どんな値でも使用できるわけではないのは同様です。
ここで注意が必要なのは、 Sample RateとBit Rateが近似しているので紛らわしいということです。
- Sample Rate:音をデジタル化するため1秒間に何分割するかの値
- Bit Rate;通信データを1秒間にどれだけ送信するかの値
で全く別ものなので混同して話をしないことが大切です。
難しい話は抜きに、実用的には上記の表の下限となっているいる値以下にBit Rateを設定しないことで現象は回避できます。
- ステレオ:Bit Rate を 80kbps 以上に設定すること
- モノラル:Bit Rate を 48kbps 以上に設定すること
なお、これはあくまで下限の話なので、余裕が有る時はできるだけ高いBit Rateを設定した方がより高音質になります。詳しくはこちらの資料もご覧ください。
2011年02月15日 9:22
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2022年06月20日 3:34
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