EFiX破損に関する考察1
さて2個目のEFiXも壊れてしまい件のマシンはMac OS X起動ができない状態となってしまいました。本来はWindows XP(正確にはXP MCE 2005だが)とデュアルブートなマシン(注:当然BIOSでの切換え)なのでそっちで立ち上げればいいのですが、今回はマザボを交換したのでそのまま起動できるのかはまだ検証していません(いろいろあったので)。
XP側の検証やら、場合によってはGA-G33M-DS2Rに戻すとかは有るんですが、とりあえず「なぜEFiXが壊れたのか」について気になる点を考察してみたいとおもいます。
うちのEFiXは協同購入第二弾で購入したものなので、初期の物に属すると思われます。そしてマシンもずっと毎日動き続けていて、非常に安定したマシンでした。唯一の問題はスリープから復帰できないだけで、そこをマザボ交換でチャレンジした結果が今回の破損(たぶん故障レベルではないので)に繋がりました。
ところで2月にも同じマシン(マザボ&電源は交換前の物)でEFiXを1個飛ばしていますが、この時もずっと安定して居た物をSSDを装着しただけで飛んでしまいました。
要するにハードの構成を変えると飛んでいる訳なので、作業の進め方やパーツの取り扱いが悪いんじゃないか?となりそうですが、そもそも初回時はEFiXには手も触れていませんし、今回は完全OFF状態かつ全ての外部ケーブルの取り外し状態でEFiXを真っ先に撤去しています。
EFiXがこれで飛ぶような電子部品とは考え難いです。 メモリやらCPUやら同様に扱っていますが、ただの一度も静電破壊など起こしたことはないですし、EFiXは「軍事用にも匹敵する〜」ですから余程のことが無い限り壊れないはずです。
ここで、ちょっと気になるのは
・EFiXがUSBデバイスであること
・USBの+5V電源は+5VSB(常時通電)であること
・普段マシンのメイン電源SWは入れっぱなしであること
・電源ケーブルはメンテ時にしか抜かないこと
・電源SW投入時USBオーディオIF経由でポップノイズが出ること
・電源ユニットが壊れたこと
つまり、何ヶ月もEFiXマシンは稼働して、電源のオンオフを繰り返してはいますが、基本的に「常時EFiX(USB)には通電されたまま」になっているわけです。その稼働状況ではEFiXは非常に安定して動いていました。
しかし故障(破損) した時は、マシン分解のため必ず電源を切って、更に電源コードも抜いています。そして再び電源ユニットに通電>メインSWオンをする訳ですが、この時+5VSBラインにかなりのラッシュ電流が流れていると思われます。USBオーディオIF経由でかなりのポップノイズ(ボッコンという直流成分を含んだ音)が出ていますが、これがEFiXの電源ラインにも同様に印可されているわけです。
たぶんこの時のタイミングでEFiXのFlashメモリデータが破壊されているのでは無いか?と思う訳です。
EFiXの壊れ方は常に「データの破壊」という形で起きていますが、これにはいくつかの段階があるように思われます。
・データの部分破壊 →EFiXとして動いているがデータが異常
・ファームウェアの破壊 →USBデバイスとして動いているがEFiXとして動かない
・デバイスの破壊 →USBデバイスとしても動かない
ファームのリセット>Updateで直るのは1番目の状態
Updateユーティリティから見えない=USB VID/PIDが飛んでいるのは2番目
そのそもUSBデバイスに見えないのは3番目
我が家の状態は2番目です。
MacとWindowsではUSBデバイスの見え方が若干違うのですが、Windows側で見ると2番目と3番目は違う見え方になりますが、Macの場合2と3の区別がつかないように思います。
Updateユーティリティは Updateユーティリティのドライバが直接サポートできる状態のデバイスに対してのみ操作ができます。なお「ファームウェアのリセット」を行った後は1番目と2番目の中間の状態と言えます。文字通りファームウェアを完全に消してしまったらUSB VIDもPIDも無くなり、そのままだと次回からユーティリティからも操作できなくなってしまいますが、実際にはUSB VIDもPIDも残ったままです。
このため2番目の状態まで行ってしまうとユーティリティからは手が出せなくなり、一般ユーザーは復帰させることができません。しかし3番目の状態まで行く事はまず無いはずなので、何らかの方法で USB VID PIDを書き直せればあとはユーティリティで復活できてしまうのではないでしょうか。
2022年06月19日 15:48
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