dendoSwitcherのiPhoneリモート1

dendoSwitcherのテロップ部、_dSw109_Telop〜は単独で使用することができます。この際の操作はローカルのCamTwistからももちろん行えますが、iPhoneのOSCクライアントソフト iOSC を使用することでリモート操作することが可能です。

この iOSC の設定方法について解説します。

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この記事の短縮URL:http://bit.ly/hkQfKK

dendoSwitcher全体では重過ぎて動かないとか、スイッチングは別で行うと言う場合でも、テロッパー部のみを使用したいという場面は結構多いようです。しかしマスターモジュールが無いとCamTwistのUI上でチクチクと操作をすることになりあまりよろしくありません。

もちろんテロップモジュール+ マスターモジュールと言う組み合わせもできなくはありませんが、その用途には現在のマスターモジュールは無駄に重過ぎます。(新規開発中のミニマスターモジュールの話は別途行います)

テロップモジュール+iOSCであれば大抵の環境(CamTwistが動く必要はあります)で使用できますので、この設定が簡単にできればもっと使用機会も増えると思われますが、iOSCは個々のボタン毎に設定をしなくてはいけないため、dSwのOSCがどうなっているのか理解していないとなかなか設定ができませんでした。

この状態を解消するためまず「_dSw109_TelopをiPhoneのiOSCからダイレクトに操作する設定」の一覧表を作成しました。

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この通りにiOSCの6つのボタンを設定すればシンプルな操作環境が実現できます。

更に詳細な設定手順はこちら(Googleドキュメントへのリンク)
この書類はいつもの公開フォルダ http://bit.ly/d24Un4 の中の「dendoSwitcer」内にあります。

この時注意しなくてはいけないのは、「iPhoneとMacが同じWiFiに繋がっていること」が必要な点です。このためWiMAXルータの配下で配信している時などは特に問題はありません。

問題になるのは、Mac側が有線LAN接続されている場合です。この時iPhoneが全く関係のないWiFiルータの下にいると当然iPhoneからMacへ通信ができませんので、リモートもできません。 そういう場合の解決方法は4つあります。

  1. WiFiアクセスポイントを「ルータモード」で有線LANにつなぐ
  2. WiFiアクセスポイントを「ブリッジモード」で有線LANにつなぐ
  3. Macで「ネットワークを作成」を使用してWiFi親機になる
  4. Macで「インターネット共有」を使用してWiFiルータになる

1. は自宅で使用するようなWiFアクセスポイント(親機)をMacが繋がっている有線LANにそのままつないでしまう方法です。最も簡単な方法なので特に何も考える必要はありませんが、WiFアクセスポイントのWAN側の設定は接続する有線ネットワークの仕様に合わせてください。この時使用するWiFiアクセスポイントがLAN側にも有線Ethernetポートを持っている場合は、MacもLAN側に収容してしまってください。(MacもLAN側に収容しないとiOSC を使用する「片方向リモコン」は使用できますが、TouchOSC で実現している「双方向リモコン」は使えません。)

2. は上記の欠点を解消する為に、WiFiアクセスポイントの「ルータ機能」を殺して「ブリッジモード」で接続しますが、WiFiアクセスポイントの設定変更をする必要があります。 また、接続する有線LAN上でDHCPサーバが動いていないとiPhoneのIPアドレスを手動で設定する必要が出て来ます。つまり若干のネットワーク知識が必要です。

3. はMac自身をWiFiアクセスポイントにするため、ある意味確実ですが、単に「ネットワークを作成」しただけではDHCPが動かないためAuto IPで「169.254.〜.〜」が生成されるのを待つ必要があります。この時iPhone側で他の接続可能なWiFiネットワークが存在すると勝手にそちらに流れてしまうので注意が必要です。

4. は3.を更に発展させた方法で、Macの「インターネット共有」機能でWiFiルータとして機能させる方法です。「10.0.2.〜」なWiFiネットワークが作成され、指定した上位ネットワーク(通常は有線のEthernet)を経由してWiFi側からもインターネットに出て行けます。またこの場合のMacのIPアドレスは常に「10.0.2.1」になります。

おすすめは4.の方法です。

使い方は、 _dSw109_Telopモジュールが動いている状態でiOSCを立ち上げ、上記で設定したセットを選択してください。

Mac側とiPhone側の同期を取るため、@Fade In, @X IN, @Y IN, @Auto Next の@付きの4つのボタンを一回押して「点灯」状態にしてください。(注:同期が取れていなくても操作は問題なくできますが、状態が把握出来ません)

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出ているテロップをFade Outさせる
→@Fade INを押して消灯にする

消えているテロップをFade Inさせる
→@Fade INを押して点灯にする

出ているテロップをX Out(横方向にスライドアウト)させる
→@X INを押して消灯にする

消えているテロップをX In(横方向にスライドアウト)させる
→@X INを押して点灯にする出ているテロップをY Out(縦方向にスライドアウト)させる
→@Y INを押して消灯にする

消えているテロップをY In(縦方向にスライドアウト)させる
→@Y INを押して点灯にする

Auto Nextモード(消えると自動的に次に送られる)を切る
→@Auto Nextを押して消灯にする

Auto Nextモード(消えると自動的に次に送られる)を入れる
→@Auto Nextを押して点灯にする

テロップを一つ戻す
→Prev を押す

テロップを一つ送る
→Next を押す

以上です。

次回予告:TouchOSCとmini Masterで双方向リモコンを実現

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